異形フレームの多数個取り方法
BEFORE -改善前-
とある製品で使用するフレームを切断する際、立てて加工ができないので、横に並べて3本ずつ加工をしています。
<問題>
- フレームの断面が、図のような形状なので、立てられない。
- 薄肉なため、立ててクランプすると変形してしまう。
- 長さの基準を出すストッパー面が狭く、3本以上は位置決めができない。
加工数が増えてきたので、段取り時間はそのままに、1回あたりの切断本数を増やせないかを検討しました。
AFTER -改善後-
多数個取りを実現するために、「自立補助のためのリミットスイッチの設置」「クランプ力の設定変更」「ストッパーの形状変更」を行いました。
<効果>
- リミットスイッチにより、フレームが倒れないように保持できる。
- クランプ力を再設定することで、フレームの変形を防ぐごとができた。
- ストッパーの面を広くすることで、立てたフレームを10本受けることができる。
今までのフレームを横にした場合の加工と、今回の加工方法では、加工面に違いがなく、問題なく運用ができています。
単純計算で3倍以上の効率で作業ができるようになったので、大幅な時間短縮につながりました。
メンバーからの一言
段取り時間に関しては、フレームが増えたことで並べる時間は少々増えましたが、大きな作業ではないので、ほぼほぼ今までと同じような時間で作業できています。
今後も生産性向上のために、さまざまな改善をしていきたいと思います。