無人加工での切粉除去方法

2025年 1月14日

BEFORE -改善前-

5軸加工機で多パレット運用をしていますが、切粉の除去が課題になっています。

<問題>

  • 大径加工後の深穴ドリル加工では工具の突き出しが長くなり、 切粉が穴に残ってしまう。
  • クーラントの圧だけでは切粉が除去できないため、毎回手で切粉を取っている。

切粉を除去するために機械を止める必要があり作業性が悪いため、改善策を検討することにしました。

AFTER -改善後-

大径穴の仕上げ加工前にラフィングエンドミルを切粉に挿入し、ヘリカル(螺旋)加工をすることで切粉を排出することにしました。

<効果>

  • エンドミルの溝によって切粉が上に持ち上げられるため、キレイに排出されるようになった。
  • 機械を止める必要がなくなったので、昼休憩や夜間にも加工ができるようなった。

無人運転の時間を増やすことで、生産性が大きく向上します。
人が関わる箇所を減らし、無人で安定した加工を目指したいと思います。

メンバーからの一言

プログラムを追加したことで、加工時間は15秒ほど延びました。
しかし、他の加工方法を見直して15秒短縮しましたので、±0秒で改善ができました。
無人加工では精度の安定やツールの寿命など、さまざま考慮しないといけない点がありますので、今後も試行錯誤し、より良い改善を行っていきます。

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