無人加工での切粉除去方法
BEFORE -改善前-
5軸加工機で多パレット運用をしていますが、切粉の除去が課題になっています。
<問題>
- 大径加工後の深穴ドリル加工では工具の突き出しが長くなり、 切粉が穴に残ってしまう。
- クーラントの圧だけでは切粉が除去できないため、毎回手で切粉を取っている。
切粉を除去するために機械を止める必要があり作業性が悪いため、改善策を検討することにしました。
AFTER -改善後-
大径穴の仕上げ加工前にラフィングエンドミルを切粉に挿入し、ヘリカル(螺旋)加工をすることで切粉を排出することにしました。
<効果>
- エンドミルの溝によって切粉が上に持ち上げられるため、キレイに排出されるようになった。
- 機械を止める必要がなくなったので、昼休憩や夜間にも加工ができるようなった。
無人運転の時間を増やすことで、生産性が大きく向上します。
人が関わる箇所を減らし、無人で安定した加工を目指したいと思います。
メンバーからの一言
プログラムを追加したことで、加工時間は15秒ほど延びました。
しかし、他の加工方法を見直して15秒短縮しましたので、±0秒で改善ができました。
無人加工では精度の安定やツールの寿命など、さまざま考慮しないといけない点がありますので、今後も試行錯誤し、より良い改善を行っていきます。