重量物を安全に持ち上げる
BEFORE -改善前-
背の低いイケールを加工する際、上面の吊り穴加工を2工程目に行っています。
2工程目の治具にイケールをセットする際、吊り穴が無くアイボルトが使用できないので、マグネットで吊り上げています。
<問題>
- 鋳肌の面で吊り上げるため、接地面が少なく危険。
- 磁気を帯びているため、底面に切り粉が付着して、傷や精度に影響が出る可能性あり。
落下の危険があるので、慎重に作業をする必要があり、段取り時間もかかっていました。
AFTER -改善後-
ベースが中空であることを利用して、使用していないスペーサーと、長さのあるアイボルトを組み合わせてイケール底面で吊り上げる治具を製作しました。
<効果>
- 底面でしっかり保持するので、落下の心配がなくなった。
- 落下を気にする必要がないので、作業効率が上がった。
2工程目の治具に干渉しないので、セットした後に吊り具を外すことができます。安全面と段取り時間の短縮が図れ、大変満足しています。
メンバーからの一言
自分では当たり前だと思っていても、危険な作業は多々あります。今回の改善をきっかけに作業の見直しを行い、より安全で安心できる作業環境を作っていければと思います。